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RecordingReport No.2

※本業ではありませんが、室内楽、器楽の録音をされたい方がいらっしゃいましたら
ご相談ください。WRマイクアンプを使った高音質レコーディングが可能です。
オーケストラ等も可能ですが、マイクロフォンが4本なのでワンポイントに
近い録音になります。東京近郊であれば機材一式を持って録音に出向きます。
セッション・ライブ録音どちらでも可能です。
仕上がりは編集・マスタリング作業をした後CD-R・DVD-AUDIO(24Bit/96kHz)
にて納品いたします。値段等はご相談ください。

レコーディングレポート No.8■
カワニシヒロブミ

弦楽八重奏のライブレコーディング

2007年5月25日都内某教会

演奏:小池ストリングス
ヴァイオリン:小池 弘之・塚本 香央里・小池 里枝・山成 御治代 
ヴィオラ:斉藤 和久・広岡 香  チェロ:井上 雅代・藤田 智子
(敬称



今年初のレコーディングは室内楽。しかも録音の難しい弦楽八重奏と六重奏。
編成はヴァイオリン、ビオラ、チェロ。低音楽器がないのがこの編成の録音の難しいところ。
過去にベルリン八重奏団とかウィーン八重奏団など有名な録音物があるが、
やはり腰の高い録音が多い。しかもこの日は大雨。やはり生楽器録音時の
雨は非常につらい。空気が重くなり音の抜けが悪いし、楽器も湿気を吸ってしまうので思わしくはない。



場所は都内にある教会。以前学生時代に品川教会で1回だけピアノを録音したが、
今回のように本格的に録音するのは初めてである。

いつものように機材はすべて持ち込み。しかも教会なので天井からの3点吊はない。
よって今回はハイストレートマイクスタンドを持参。


教会内にはパイプオルガンもある。どんな音がするのでしょうか?
マイクのセッティングは上の画像のとおり。
メインマイクにゼンハイザーMKH-20×2、サブマイクにノイマンKM-183×2。

ライブレコーディングであるが、メインマイクはこんな大きなスタンドにセッティング。
お客様にはかなり邪魔であろう。もし訳ありません。


演奏者側からはこのように・・・。            お客様サイドからは・・・。



メインマイクの間隔は55cmぐらい。下向きにセッティング。



今回、録音機材は隣接された個室(母子部屋)を拝借。
ガラス越しに教会内が拝借できる。


今回のレコーディングでは初めてモニターシステムを持ち込みました。
スピーカーはQUAD L-ite


モニターアンプはWRP-α1MarkUを使用。入力はバランス対応にアップグレード済み。
やはりモニターにはアンバランスよりもバランス入力のほうが良い。
音の微妙な変化を的確にモニターすることができた。
録音時のモニターは出来上がりのクオリティを大きく左右させる。


ミキサー(オーディオインターフェース)は今回 Mackie. ONYX1220を使用。
録音室からガラス越しに演奏者が見えるので非常に作業がしやすかったです。


マイクアンプは2台使用。上がサブマイク用。これはバランスプリとしても使える便利な機材。
下が、メインマイク用のマイクアンプ。両機ともプロトタイプなので見た目は・・・であるが、
市販モデルもあるので、興味のある方はお問い合わせください。

7時からの本番も9時前に無事終了し、ホッとする暇もなく撤収。
この時は何時も人手がもっとあればと思う瞬間。20分あまりですべてを片付け
3回に分けて車に運び込む。外はまだ雨。



1週間たった現在、自宅で未だミックス作業中。もうかれこれ5バージョン程作ったでしょうか?
メインとサブのバランスを取ることが非常に難しいです。
ミックス時にはエフェクトは殆ど使用していません。折角の演奏を壊してしまうからです。
エフェクトは最終手段なのです。

24Bit96kHzの2MIXファイルができたらDVD-AUDIOを作成して試聴作業。これでOKがでたら
16Bit44.1kHzへダウンコンバートしてCD-DAを作成。このダウンコンバートも非常に
難しい作業です。24bit96kHzのサウンドをなるべく変えずにダウンしなければ
なりません。方式を変えながら最良の方法を探していきます。

そしてやっと完成!出来上がった録音を改めてゆっくりと聴くと非常に良い!
もちろん演奏がである。当日は正直あまり余裕がなかったため演奏の細かなところまで聴くことが
できなかったのであるが、いま改めて聴いてそう思った。あの雨の日のあの状況で
こんなにも素晴らしい演奏をした演奏者には驚きである。しかもその録音を
私が行ったということがとてもうれしい。ありがとうございました!!!




音サンプル

Mendelssohn:弦楽八重奏曲 第1楽章より

16Bit44.1kHz Waveファイル
※ファイルサイズにご注意ください



レコーディングレポート No.7■
カワニシヒロブミ

ピアノリサイタルのライブレコーディング

2006年12月07日都内某ホール

今回は今年の1月にレコーディングしたホールで2回目のレコーディング。
前回はホールの三点吊+ピアノ近接マイクの系4本を使用しましたが、
今回は思い切ってシンプルに舞台上に2本のマイクのみでレコーディングをしました。



ピアノはスタインウェイ&サンズ(Hamburg)調律に2時間かけかなりよい状態になっていました。
マイクロフォンは今回より新たに導入した、Sennheiser MKH20(無指向性)×2



このホールは前回録音したときにも感じたのですが、中低域の音の抜けがあまり良くないため
全体的にモヤッとした音なのでマイクに付属の『pressure build-up ring』をマイク先端に
装着して、レコーディングしました。これにより高域が若干強調され、メリハリのあるサウンドに
なりました。これとは別にこのマイクロフォンには電気的に高域を強調する機能もありますが、
今回は使用しませんでした。いつかテストしてみようと思います。



ピアノを調律中。ピアノとマイクロフォンはこんな感じにセッティング。
三点吊のマイクロフォンは使用せず。



上手より2本のケーブルを引き回し、舞台裏に機材をセッティング。
オーディオインターフェースはPHASE24。いつものようにPowerBookG4"12で記録。
今回は2chレコーディングのためアプリケーションは「Peak4LE」を使用。シンプルで安定度抜群。


マイクアンプはWR製(カスタムメイド版)今回使用のマイクアンプはアンバランスアウト付
のスペシャルバージョン。バランス→アンバランス回路入り。
ダイレクトにオーディオインターフェースとCD-Recorderへ接続。CD-Rはサブとして記録。



今回思い切ってワンポイントでライブレコーディングをしました。ワンポイントは後から
バランスの調整が出来ないのでぶっつけ本番という過酷なセッティングではありますが、
上手くマイクロフォンをセッティングできれば非常にナチュラルなサウンドが記録できます。

今回より使用したゼンハイザー(MKH20)はあまり日本では使用されていない様ですが、
ヨーロッパではクラシック録音に使用され、ショップス・DPA(旧B&K))・ノイマンに
並んで、非常に優秀なドイツのマイクロフォンメーカーです。個人的にはDPAよりも
素直で、ノイマンよりもフラットなイメージなので使いやすく好みです。今後このマイクが
私のメインマイクになることでしょう(笑)

今回のレコーディングした音をちょっとだけ試聴♪※WAVE形式のためファイル容量(10MB)に注!


※このレコーディング音源のCD化の予定はありません。



レコーディングレポート No.6■
カワニシヒロブミ

ヴァイオリン・ソナタのレコーディング

2006年6月 かつしかシンフォニーヒルズ(小ホール・アイリスホール)
※今回は現場画像はありません。すみません。



アイリスホール

友人のヴァイオリニストに頼まれて葛飾区にあるホールでヴァイオリンとピアノを録音してきました。
いつもは機材を車で運ぶためデジタル一眼も持参し、現場写真を写していましたが、
今回は無謀にも電車での移動でしたのでカメラ関係は持参できませんでした。
よって現場画像はありません。申し訳ありません。

▼持参した機材▼
・WestRiver製マイクロフォンアンプ(WRMP−β1)×1(2Uハードケースに収納)
・オーディオインターフェース(PHASE24
・Macintosh PowerBookG4 12"
・Neumann KM-183×2
・自作ステレオバー(60cmタイプ)
・ブームマイクスタンド×1
・2.5inch ポータブルHDD×1
・マイクロフォンケーブル5m×2
・ラインケーブル3m×2
・FWケーブル1m×1他・・

今回のレコーディングは高域補正型無指向性マイクロフォン2本によるシンプル録音。
オーディオインターフェースは今回初導入の「PHASE24」。この製品にはマイクロフォン入力がなく
ラインとデジタルのみの超シンプルインターフェースです。WRマイクプリに接続するにはぴったりなのです。

今回のレコーディングは演奏のデモテープ用なので8分ほどの曲を3曲。
モーツァルト、ベートーヴェン、サン=サーンスです。

・舞台セッティング・
当日ホールに入ると舞台上にはヤマハのピアノ(CFV)が既にセッティングされていましたが
客席側に出すぎていたので舞台奥へと移動しヴァイオリニストの場所を確保する。
ピアニストに軽く演奏してもらう。しかし、どうも音の抜けがよくない。
さらにピアノを奥へ移動してみる。と共にピアノの先端を若干客席側へ振ってみる。
もう一度演奏してもらう。・・・♪・・・Good! かなりよくなりました。

ピアノが決まったところでヴァイオリニストにも参加してもらい
ピアノとヴァイオリンのバランスをチェック。なかなか良さそうです。

・マイクロフォンのセッティング・
楽器配置が決まったところでマイクロフォンをセッティングする。
ブームスタンドにステレオバーを取り付け、マイクロフォンをセッティング。
楽器配置は舞台に向かって左側にヴァイオリン、その右手ちょっと奥にピアノ。

大まかに舞台上へセッティングし、ヘッドフォンにてサウンドをチェックする。
無指向性なので思ったよりもヴァイオリンが遠く感じる。

マイクスタンドをヴァイオリン側へ5cm移動させもう一度ヘッドフォンでチェック。

ヴァイオリンのバランスは良くなったがピアノが若干距離感を感じたので
マイクロフォンの角度を微調整(若干下向きに動かす)

再びヘッドフォンにてサウンドチェック。・・・♪・・・OK!非常に良い感じ。

ちなみに録音機材はすべて舞台上にセッティング(置いた!?)
ライブではないのでこの辺が非常に楽である。



音サンプル(WAV 16Bit/44.1kHz)12MBほどあります


レコーディングレポート No.5
カワニシヒロブミ
オーケストラの演奏会レコーディング レポート

2006年4月 都内某大ホール




WRマイクプリを使っての初のオーケストラレコーディング。
ホールは1400人程度の大ホール。客席の残響は割りと多め。




初めての録音と言うことで今回のメインマイクには無難に単一指向性(Neumann KM184×2)を選択。






メインマイクはライブレコーディングのため三点吊りを使用。客席の前より4列目の頭上にセッティング。
無指向性マイクの場合、指揮者頭上程度にセッティングすることになるケースが多いが、
ライブレコーディングなので多少遠慮気味に単一指向性でセッティング。




ステレオバーは今回から使用開始した手作りバー。マイクの間隔は60cmと80cmを選択可能。
今回は60cmで使用。三点吊りの人工衛星とステレオバーの間に30cmの水道管を使用。



木管楽器の前に無指向性マイク(Neumann KM-183×2)をセッティング。
メインマイクとの時間軸のずれをディレイで補正。





そして今回からの新兵器「バウンダリーマイク」 AKGC542BL

指揮台の両サイドに1枚ずつセッティング。このマイクで弦楽器とハープ、等を拾う。
ただこの手のマイクは気をつけないとすぐに踏まれます。
まぁこんな所にマイクが・・・なんて気づかないでしょうからね。
今回も3回ほど踏まれました(汗)   メインマイクとの時間軸のずれをディレイで補正。





舞台上手にいつもの機材をセッティング。今回は初めて6chレコーディングのため
マイクプリは3セット使用。黒い機材が新登場。電源一体型です。




今回はカメラクルーも一緒で音声をお分けしたのですが、録音されたファイルを聞いたところ
カメラのスイッチャーの切り替え時に「パチッ」というノイズが・・・・・。フェライトを音声ケーブルへ
取り付けたのですが、効果は無かったようです。トホホ。

現在、MIXとマスタリングを作業している段階ですが、今回はなるべくEQを使わない方法で
バランスをとっています。この方が音は自然です。しかし、ある程度はオーディオ的にしないと
面白みが出ません。ここはマスタリングでなんとかカバー。完成が楽しみです。


Microphone : Neumann KM-184 、 KM-183 & AKG C542BL

Microphone Preamp : WestRiver WRMP-α1(a trial product)

Digital Recording Audio Interface : MACKIE ONYX1220  With Apple PowerBook G4
Digital Sub Recorder TASCAM CD-RW 750

Microphone Cables & interconnecting Cables: Canare Cable Japan & MonitorPC








レコーディングレポート No.4
カワニシヒロブミ
ピアノの演奏会レコーディング レポート

2006年1月19日 某大ホール

ピアノのリサイタルをライブ録音してきました。ホールはキャパ1400人ほどの大ホール。
今回も機材を一式持ってレコーディングをしてきました。

マイクロフォンのセッティングは三点吊り2本(Neumann KM-183)と
ピアノの近接マイク2本(Neumann KM-184)をセッティング。
三点つりのステレオバーはホール備え付け(間隔45cm)をお借りしました。
ピアノ近接マイクのステレオバーは持ち込みです。


三点吊り(メインマイク)とピアノ近接(補助マイク)の関係はこんな感じ(ピアノの調律中)


三点吊りはこんな感じ




レコーディング機材は舞台裏手にある楽屋に設置。舞台下手よりケーブルを這わせて接続。

今回から新規機材を導入。まずはアナログミキサー&Firewire AudioInterface。
アナログミキサー(MACKIE ONYX1220)にオプションでオーディオインターフェースが付いているので
2MIXをアナログミキサーで行え、同時にマルチとしてPowerBookG4にて24Bit96kHzでレコーディング可能
現場で仮MIXしたソースはこれも新規導入のTASCAMのCDレコーダーでバックアップとして記録。

これらは前回のレコーディングでトラぶった電源事情でのハングアップ事件の対策です。



三点吊りのOUTはホールの音響担当者様に下手にあるパッチへ立ち上げてもらい
パッチ盤付近にWestRiver製マイクアンプをセッティング。



【MIX DOWN】
翌日、本番テイクをMIXDOWNしました。メインマイクに対してサブマイクに22msのディレイをかけてミックス。
24Bit96kHzの2MIXをもとにCD-DA用にBitダウンとリサンプリングをしてエディット。その後CD-Rに焼いて
本日アーティスト様へVersionβとしてお渡ししました。

Microphone : Neumann KM-184 & KM-183

Microphone Preamp : WestRiver WRMP-α1(a trial product)

Digital Recording Audio Interface : MACKIE ONYX1220  With Apple PowerBook G4
Digital Sub Recorder TASCAM CD-RW 750

Microphone Cables & interconnecting Cables: Canare Cable Japan & VAN DEN HUL




レコーディングレポート No.3■ 
カワニシヒロブミ
cello&Contrabass のDUOをライブレコーディング

2005/10/11に都内某ホールで行われたコンサートをレコーディングしてきました。



ホールには三点吊りの設備がなかったため卓上スタンドにステレオバーを取り付けて
2本の無指向性マイク(Neumann KM-183)をセッティング。アンビニエンスマイクとして
2本の単一指向性マイク(KM-184)をブームスタンドを使用してセッティング。
※画像の照明用バトンから下がっているステレオマイクロフォンはホールの設備です。
今回のレコーディングには使用しませんでした。



2階バルコニー席にセッティングしたアンビニエンスマイク。舞台は画像の右側。
レコーディング機材のセッティング場所は画像左側へ。


なぜか、2階バルコニー席後方には流し台(ホール内)。当日はそこをお借りして機材を
セッティング。機材はいつものPowerBookを中心としたHDDレコーディングシステム。
今回も24Bit96kHzにて収録。4本のマイクはミックスせずに4chトラックとしてレコーディング。


今回は4本のマイクを使っての収録だったので2組のWRMP-α1(プロトタイプ)を使用。
台になっているのは空気清浄機??


マイクのセッティングはライブレコーディングなのでお客様に邪魔にならないように低めに
セッティング。マイクの間隔は25cmほど。途中にチェロだけのソロがあったためど真ん中に配置。
客席からの拍手音を抑えるために多少楽器に近づけ気味にセッティング。

アンビニエンスマイクは色々と角度を変えて聴いた結果、舞台を狙うのが一番良かったので
多少下向きにセッティング。ホールの響きがあまりないため、今回は拍手用に使った感じです。

▲トラブル発生!▲

当日は13時からホールを借りていたのでその時間より機材搬入開始。
マイクなどのセッティングは14時過ぎには完了し、演奏者が練習するのを待つ。
ところがどうもMOTU896(オーディオインターフェース)のご機嫌が良くない。
前日のチェック時には何のトラブルもなかったのにおかしい。
Macを再起動しとりあえずリハーサルをレコーディングし始める。
ところが数分たったところでMacがハングし、MOTUも暴走し始める。Macを強制終了するが、
そのお陰でMOTUのドライバーは破損。再インストールをし再びレコーディング再開。
ところがまた同様のトラブルが発生。原因不明。ひょっとするとMOTUが
壊れたのかと疑ってみる。ところが調子の良いときは15分録音してもとまらない。
そこでFireWireのケーブル等を交換してみるが、再びハング。



ふと、ホール内にあるエレベーターが気になった。



ひょっとして・・・・MOTUをレコーディング状態にし、エレベーターを動かしてみる・・・・やっぱり。
エレベーターが動いた瞬間にMOTUが誤動作し始める。明らかに原因はエレベーターだ。

しかし、MOTUやPowerBookの電源のとり方を変えても解決されない。こうなったら・・・
フェライトを複数購入してきてMOTUの電源コードに取り付けてみた。しかし、変化なし。
もうヤケクソだ!ということでPowerBookのACアダプターをはずしてバッテリー駆動ししてみた。

すると・・・・エレベーターが動いても問題なし。やっと光が見えてきた。あとは本番でバッテリー切れ
にならないように祈るだけである。結局問題解決したのは18時過ぎ。演奏会の1時間前だった。

本番中はバッテリーの残量を気にしながらの冷や冷やレコーディングであった。
ところがそれだけ強いインバーターノイズがあるにもかかわらずWRマイクプリはノイズも発生せず
安定してレコーディングすることが出来た。また今回はメインマイクを無指向性にしたので
楽器から出るふっくらした低域が綺麗に録音できた。

▲MIX & マスタリング▲
録音し終えたら次は4本マイクをミックスしてステレオにしなければならない。
たかが4本のマイクであるが、結構難しい。アンビニエンスのレベルを
ちょっと上げ下げするだけで全体のニュアンスが変わる。この見極めが大変だ。
また通常マスタリング作業ではイコライザーを使って楽器の艶や輪郭などをつけたり、
聴きやすくするためにアグレッシブな感じを円やかにする作業を行う。
ところが今回は市販するわけではないので生音をそのままにマスタリングした。つまり
電気的エフェクトは一切していない。

▲感想▲
今回、エレベーターという障害に悩まされたレコーディングであったが、大変に良い勉強
にもなりました。次回までにこの電源環境のトラブルを最小限に抑えることが
出来るように対処したいと思います。またMIX作業中に気づいたのですが、使用する
アプリケーションによって全く音質が異なると言うことです。今まで使用していたアプリケーション
ではどことなく人工的な音がしていて気にはなっていたのですが、今回は思い切って
別のメーカーのアプリケーションを購入し、MIXを行いました。その結果、EQ(イコライザー)を
使わなくても十分な音質、音色でMIXすることが出来ました。MIXした音源はCDとDVD-Audio
(24Bit・96kHz)にしてアーティストサイドへお渡しする予定です。



レコーディングレポート No.2

カワニシヒロブミ

viola&celloをライブで録る!

 

2005/5/15(日)府中で行われたミニコンサートをレコーディングしてきました。

会場はは府中市内の「カフェ ドードー」さんです。

 

 

ここはギャラリー&カフェで、3階建てのおしゃれな建物。

演奏は2階のメインフロアーで行われ、録音は3階をお借りして

行いました。本番直前に大雨と雷が凄かったのですが、

本番には止んでくれて一安心。ではではレコーディングレポートの始まりです!

 

「風薫る五月の爽やかなコンサート」
ヴィオラ&チェロの二重奏


増茂和美 ますもかずみ(ヴィオラ)さん

富田牧子(チェロ)さん


演目

ベートーヴェン:2つのオブリガート眼鏡を持つ
              ヴィオラとチェロのための二重奏
 

ベートーヴェン:ソナチネ 他

 


まずは演奏者のご紹介。(当日のパンフより)

 

大学院在学中には、一緒に弦楽四重奏に熱心に取り組み、講習会や音楽祭に参加。オーストリアでのウィーン国立音大主催による弦楽四重奏のためのマスターコースでアマデウスQ、バルトークQ、アルバン・ベルクQといった世界的な弦楽四重奏団のメンバーから教えを受け、Mercure賞2位とバルトーク賞を受賞。

増茂和美 ますもかずみ(ヴィオラ)
4歳よりピアノを、14歳よりヴィオラを始める。東京芸術大学音楽学部卒業。同大学同声会主催新人演奏会出演。同大学院修士課程修了後、1998年よりドイツのリューベック音楽大学に留学、うち1年間を平成13年度文化庁派遣在外研修員として研鑽を積み、ディプロム課程及び大学院を修了。在学中DAAD賞を受賞。また、地元のオーケストラに実習生として在籍した。 2002年帰国。横浜でリサイタルを行う。これまでにヴィオラを兎束俊之、バーバラ・ヴェストファル、ジークフリート・フューリンガー、今井信子、ユルゲン・クスマウルの各氏に、室内楽においては主に弦楽四重奏を岡山潔、ワルター・レヴィン(ラサール弦楽四重奏団)の両氏に師事し、国内外の講習会に参加、数々の賞を受賞。 2004年より神戸市室内合奏団ヴィオラ奏者。
 

富田牧子(チェロ)ホームページ

5歳よりヴァイオリンを学ぶ。13歳で庭野隆之氏に手ほどきを受けチェロを始める。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学卒業、同声会主催新人演奏会出演。大学院修士課程修了。三木敬之、林俊昭、北本秀樹の各氏、弦楽四重奏を岡山潔、室内楽をデュオハヤシの各氏に師事。在学中よりソロだけでなく室内楽奏者として各地で多くの演奏会に出演。オーストリアやスイスにおけるハーヴェイ・シャピロ氏のマスターコースで学ぶ。ハンガリー・ブダペストのリスト音楽院に2年間留学し、バルトーク弦楽四重奏団チェリストのメズー・ラースロー氏に師事。イタリア・シエナのキジアーナ夏期音楽院におけるアラン・ムニエ氏のマスターコース(チェロと室内楽)で奨学金を受ける。東京でリサイタル開催。現在は自主企画の室内楽コンサートの活動も行っている。

 


続いてはレコーディングの現場レポート。

 

演奏会場(2階)

 

リハーサル風景。

 

画像からも分かりますが、ガラス窓とタイルの床、金属の天井と

レコーディングには厳しい条件。マイクは前回と同じくNEUMANN KM-184

 

 

リハーサル風景(違う角度より)

手前手すりは1階からの階段です。

全く音を吸音するものが無く高域に残響が偏った場所でした。

しかし思ったよりもスッキリとした音でキッチリ音をとらえることが

出来ました。不思議な空間です。

 

 

モニタールーム(?) いつもの機材です。(3階)

今回も24Bit96kHzでのHDD Direct Recordingです。

 

Recording Technical Data

 

Microphone : TWO Neumann KM-184

Microphone Preamp : WestRiver WRMP-α1(a trial product)

Digital Recording Audio Interface : MOTU 896  With Apple PowerBook G4

Microphone Cables & interconnecting Cables: Canare Cable Japan

 

 

WRMP-α1 モニタールーム片隅にセッティング(3階)

今回ももちろん使用しました。今回は電源部分を前回とは

別のモデルでレコーディング。音も若干違うようです。

 

 

 

結 果

 

今回、初めて弦楽器を録音しました。しかも演奏者はプロの方。

大変貴重な体験をさせていただきました。お礼申し上げます。

 

さて、録音された音です。当日はヘッドフォンでモニターしていたわけですが

改めて自宅のシステムで聴きなおしてみますと思っていたよりも音が遠く感じました。

いろいろと聴きながら考えてみましたが、会場の高域に偏った響きが楽器の音から若干

遅れてマイクロフォンに届き、リバーブをかけた様になっていることが分かりました。

やはりレコーディング時のヘッドフォンは大変に危険ですね。

 

しかしながら楽器自体から出る生々しさは綺麗に録音されていました。

楽器の胴鳴りや、弓と弦のこすれる音、演奏者の息遣いや存在感、会場の広さ等が

キッチリ録音されていたので今回も結果的には合格!だと思っています。

 

今、DVD-AUDIOにして聴いています。もちろん24Bit96kHzで。

あの時聴いた生の音が自宅で再現されています。生きた音楽を聴いています。

やはりプロの方の演奏は凄いと思いました。

それと同時にきちんと録音できたことも大変うれしく思います。 

 

さて次回はどこでどんな音楽を録音できるのでしょうか?楽しみです。


 


 

WRMP-α1を使ってピアノを録音をしてきました

2005-4-24     カワニシヒロブミ

先日、川崎に新しくできたミューザ川崎にて子供たちのピアノ発表会をWRMP-α1を使って録音をしてきました。

川崎駅の目の前に新しくできた「ミューザ川崎」(左建物)。建物内は大ホール・

音楽工房等の施設や飲食店・本屋などの買い物スペースを備えています。

 

今回の会場は大ホールではなく多目的に使える「音楽工房」です。

画像はホール入り口へつながる階段です。綺麗で広い!

人が殆どいませんでした・・・・・。

 

 

Recording Technical Data

 

Microphone : TWO Neumann KM-184

Microphone Preamp : WestRiver WRMP-α1(a trial product)

Digital Recording Audio Interface : MOTU 896  With Apple PowerBook G4

Microphone Cables & interconnecting Cables: Canare Cable Japan

 

録音場所は会場内の隅っこで。モニターはヘッドフォンで。

 

会場はホールと言うよりも音楽教室ぽいです。残響は少なめ。

録音するには難しい場所です。ピアノは「スタインウェイ&サンズ」のB-211(セミコン)

 

子供たちが練習中。マイクセッティングはシンプルなワンポイントA-B方式。

スタンドが美しくないですね。   奥の壁側に録音機材をセッティング。

 

録音席からの眺め。ここは残響は少ないですが、変な響きがなく助かりました。

レコーディングに使用したアプリケーションはMOTU896に付属のAudiodesk2。

 

 

MicrophoneはNeumann社のKM-184(ステレオペアー)単一指向性です。

Microphoneのセッティングの詳細は秘密です(笑)

本当はバウンダリーマイクを床に置いて広がり感も録音したかった。でも

手持ちマイクには無いんです。ゼンハイザーのが欲しい・・・・。

 

 

会場の隅っこに置かれているマイクプリのWRMP-α1

下段が電源部で上段がマイクプリ部。

ファンタム電源は安定化電源にて供給。

機能はいたってシンプル。インプットに-20dBスイッチと

Peak警告ランプがあるだけ。

 

 

 

結果報告

 

今回のレコーディングの一番の目的はマイクプリのテストでした。

実際に現場で使ってみないとこのような機材の出来はわからないのです。

 

しかし、今回機材セッティングに許された時間は20分!普通では考えられないほど短く

マイクの細かなセッティングに時間をかけることが出来ず、とにかく配線して

発表会を失敗無く録音する!ということになってしまいました(涙)

 

結果からいえば成功でしたが、厳密に言えばピアノの調律は甘いは、ピアノも

会館の人がセッティングした場所だったので思い通りの音にはなりませんでしたが、

電気的ノイズ、レベル、質感等最低限のテストにはクリアーしました。

 

今回は24Bit/96kHzで録音しましたが、良い意味でも悪い意味でもありのままの

ピアノの響きが録音できました。調律の甘さやピアノの置き場所が

もう少し時間をかけて調整できればもうワンランク上の音が録音

出来たと思います。まあ今回は第1回目と言うことで合格点をつけたいと思います。

 

今後もこのようなテスト録音を行いたいと思っています。

その時はこのページでご報告いたします。